「子供に英語を習わせているけれど、これって意味ないのでは?」
そんな疑問を持つ親御さんは少なくありません。私自身も2人の子どもを育てながら英語教育を取り入れていて、「効果あるのかな?」と悩んだことがあります。
この記事では「(特に早期)子供の英語学習は意味があるのか?」というテーマを掘り下げ、参考事例や実際の家庭での体験をもとに、子供の英語学習が本当に無駄なのかどうかを解説します。
子供の英語学習は意味ない?よくある疑問
早すぎると意味がない?
「小さいうちに始めても忘れてしまうから無駄」という意見があります。確かに、続けなければ一時的な効果にとどまります。しかし幼児期に第二言語を耳にする経験が発音の基礎や言語感覚に良い影響を与えることから、ハーバード大学が組織的に研究や実践を行っている例もあります。(参考:Harvard University – Center on the Developing Child)
特に0~7歳頃は「臨界期」と呼ばれ、音の聞き分けに優れている時期。正しい発音やイントネーションに自然に慣れるには最適です。
中途半端で意味がない?
週1回の英会話教室だけでは「意味がない」と感じる親も多いです。実際、英語は「積み重ね」が大切です。週に1時間よりも、毎日5分の積み重ねのほうが効果的だといわれています。ただ、家で毎日5分。アウトプットや違う環境で学ぶ場として英会話教室を活用というやり方は非常に良いのではないでしょうか?週1回の英会話教室に「任せっきり」だと意味がないかもしれません。
日本語が遅れるのでは?
「英語をやると日本語が遅れる」と心配する声もあります。確かに母語の発達は大切ですが、適切なバランスを取れば心配はいりません。むしろ言語を複数使うことで「言語意識」が育ち、日本語の理解も深まることが研究で報告されています。
子供の英語学習が「意味ない」と言われる理由
成果が見えにくい
英語は短期間で劇的に伸びるものではありません。数カ月習っても「話せるようにならない」と焦り、意味がないと感じてしまいます。
コストと効果のバランス
高額な英語教材やスクールに通っても成果が見えにくいと、「投資が無駄」と思ってしまいます。親の期待値が高すぎると「意味がない」と感じやすいのです。
環境の一貫性不足
英語に触れるのが習い事だけだと、生活の中で英語が根づきにくいのも事実。家庭でのサポートがなければ効果が限定的になり、「意味ない」と思われやすくなります。
英語学習に「意味がある」と言えるポイント
続けやすい環境をつくる
習い事よりも「毎日少しずつ英語に触れる」ことが大切。たとえば、
- 朝の身支度で「Good morning!」
- 公園で「Look! A butterfly!」
- 寝る前に英語絵本を1冊
こうした日常の小さな積み重ねが大きな効果を生みます。
英語の本で広がる世界 子どもに英語を学ばせたいけれど、何から始めたらいいか迷う方は多いですよね。私も最初は同じでした。学生時代に海外留学を経験し、それなりに英語にふれてきた私ですが、いざ「子どもに英語を教える」となると、どうすれば興[…]
親も一緒に楽しむ
子供は「親が楽しんでいること」に自然と興味を持ちます。私も子どもと一緒に英語の歌を歌ったり、海外アニメを観たりしていますが、「一緒にやる」ことが一番の効果だと実感しています。
日本語との両立を意識する
日本語の読解力が土台になってこそ、英語力も伸びます。家庭では「日本語でしっかり考える時間」と「英語に親しむ時間」をバランスよく取り入れることが大切です。
我が家での取り組み
私は学生時代に海外留学を経験し、英語を学ぶ楽しさを体感しました。その経験から「子供たちにも世界を身近に感じてほしい」と思い、家庭で英語を取り入れています。
我が家では、こんな取り組みをしています。
- 朝食のときに簡単な英語で挨拶
- 買い物中にフルーツの名前を英語で言う
- 寝る前に英語絵本を読む
とにかく無理の無い範囲で続けることです。親が辛くなっては絶対に続きませんので。続けていると、子供が自然に英語を口にする瞬間が出てきます。ある日、次男が公園で「It’s a dog!」と叫んだときは「やっぱり意味ある!」と嬉しくなりました。
意味ある学びにするための工夫
無理に詰め込まない
子供にとって英語は「楽しい遊び」であることが大切。プレッシャーになると逆効果です。
習慣化する
「毎日5分」を積み重ねるほうが、週1時間よりも効果的。リスニングや歌など短時間でできることを習慣にしましょう。
成長を焦らない
英語力はすぐには見えません。「言葉をため込む時期」を経て、ある日突然アウトプットが始まることもあります。
まとめ
「子供の英語学習は意味がないのでは?」と思ってしまう背景には、成果の見えにくさや続けにくさがあります。
しかし、英語学習は無駄ではなく、工夫次第で子供の可能性を大きく広げてくれます。大切なのは、
- 続けやすい小さな習慣をつくる
- 親子で一緒に楽しむ
- 日本語の発達も大切にする
この3つを意識することです。
「意味ないかも」と悩んだときこそ、焦らず日常に英語を取り入れてみましょう。小さな積み重ねが、将来の大きな力になります。