小学生の英語学習がますます当たり前になってきましたが、最初につまずきやすいのが「単語の覚え方」です。
保護者の方からも「どうやって覚えさせればいい？」「やる気が続かない・・・」という相談をよく聞きます。
私自身、留学経験や子どもへの英語育児を通して、単語学習には年齢に合った覚え方があると感じています。
この記事では、小学生に最適な英語単語の覚え方、科学的に効果が証明されている方法、家庭でもできる工夫をまとめて解説します。
今日からすぐに実践できる内容ばかりなので、ぜひお子さんと一緒に試してみてください。
小学生の英語単語学習が難しく感じる理由
単語の「抽象性」が高い
英語は日本語と音が全く違い、イメージも湧きにくいため、小学生には抽象的に感じられます。
特に短期記憶に依存した「暗記だけの学習」は、すぐに忘れてしまう原因になります。
覚えても使う場面が少ない
単語を覚える目的が明確でないと、学習が続きません。
「英語を使う場面がない」という環境も、忘却を早める要因です。
コツコツ型の学習が苦手
小学生にとって、単語の書き取りや反復練習は退屈に感じがち。
学習がエンタメ化されていないと、継続がむずかしくなります。
小学生に最適な英語単語の覚え方
「見て・聞いて・触って」覚えるマルチモーダル学習
脳科学でも、視覚・聴覚・触覚の複数刺激を同時に使うと記憶が残りやすいとされています。
例：
・カードを見る→視覚
・発音を聞く→聴覚
・書いて動かす→動作
これらを組み合わせるだけで、吸収力が大きく変わります。
1語1イメージで覚える
小学生が最も得意なのは「イメージで理解する学習」。
抽象的な文字ではなく、絵とセットで覚えることで定着率が上がります。
たとえば：
・apple → 赤いリンゴの写真
・run → 走っている子のイラスト
・big → 大きなクマの絵
視覚イメージは言語能力の発達前の子どもでも理解しやすく、単語暗記の負担を減らしてくれます。
スペースド・リピティション（間隔反復）
忘却曲線の研究からも、覚えた単語は時間を空けて繰り返すほど定着することが知られています。
おすすめの復習タイミング：
・1回目：覚えた直後
・2回目：翌日
・3回目：3日後
・4回目：1週間後
・5回目：1か月後
たったこれだけで記憶の定着率が大きく上がります。
家庭で今日からできる英語単語の覚え方
フラッシュカードを使う（鉄板の方法）
写真・イラスト付きのフラッシュカードは、小学生単語学習との相性が抜群。
家庭では：
・めくって答える
・当てっこクイズ
・タイムアタック
など、ゲーム感覚でできます。
日常の「英語ラベル貼り」
家の物に英語ラベルを貼るのは、英語育児の定番で効果も高い方法です。
例：
・refrigerator（冷蔵庫）
・door（ドア）
・window（窓）
・light（ライト）
何度も視界に入るので、意識せず定着していきます。
発音アプリで「聞いて覚える」
小学生は耳が非常によく、リスニングを通じた単語習得が得意です。
発音アプリや英語歌を活用すると、自然に単語が身につきます。
特に、フォニックス対応のアプリはおすすめです。
例文を「口に出して」使う
単語単体ではなく、例文で覚えると忘れにくくなります。
例：
・I like apples.
・This is my book.
・She runs fast.
発音を真似しながら覚えると定着スピードが上がります。
学校・家庭でよく使われる人気教材と覚え方の組み合わせ
英語絵本（Oxford Reading Tree など）
絵・場面・物語で英単語が自然に登場するので、小学生でも抵抗なく覚えられます。
「音読→シャドーイング→単語拾い」の順番で学習すると効果的。
子ども英語アプリ
・英語音声
・タッチアクション
・クイズ
・ゲーム
これらが組み込まれているアプリは、まさに小学生の単語学習と相性抜群です。
カード教材（フォニックス対応）
フォニックスは「音とスペルの規則性」の学習。
単語を丸暗記するより負担が少なく、読める→書ける→覚えられる の流れを作れます。
英語学習を続けるためのモチベーションの作り方
成長が見える「見える化」が最重要
・覚えた単語をシールで管理
・100語達成でごほうび
・単語ノートで振り返る
達成感の積み重ねは、小学生のやる気を最強にします。
親子で楽しむことが長続きのコツ
学習を「やらせる」ではなく「一緒に楽しむ」に変えることで、子どもは驚くほど伸びます。
私自身、子どもと英語遊びをする中で「英語って楽しい！」と言ってくれた瞬間が何度もありました。
完璧を求めすぎない
最初は「ざっくり覚える」でOK。
英語学習は長期戦なので、完璧主義より継続が最優先です。
まとめ
小学生の英語単語学習は、丸暗記ではなく「体験を通じて覚える」ことが鍵です。
今日から試せるポイント
・視覚＋聴覚＋動作のマルチモーダル学習
・絵やイメージと結びつけて覚える
・間隔反復で忘れにくくする
・カード／アプリ／英語ラベルの活用
・親子で一緒に楽しむ工夫
これらを組み合わせることで、単語はぐんぐん定着します。
お子さんが「英語って楽しい！」と感じられる環境づくりを、ぜひ家庭から始めてみてください。