幼児期からの英語学習は意味ない?本当?

「幼児期に英語をやっても意味ない」という意見はよく耳にします。そう言われる大きな理由は、継続の難しさです。週1回の英語教室や一時的な教材では、習慣化が難しく、結局「身につかないまま終わった」という体験をする家庭も少なくありません。

幼児は吸収力が高い反面、使わなければ忘れてしまいます。特に日本語環境の中では、英語に触れる時間が少なく「意味がなかった」と感じやすいのです。

この記事では、


研究から見る幼児期英語の効果

言語習得の臨界期

言語学習には「臨界期」があり、幼児期は発音やリズムを自然に吸収しやすいとされています。

EFL環境において臨界期はあるか(出典:文部科学省)

認知能力や柔軟性の向上

カナダの研究では、幼児期からバイリンガル環境にある子どもは、認知的柔軟性や問題解決力が高まる傾向があると報告されています。これは、単に英語力だけでなく、思考力にも良い影響を与えるという意味で大きな価値があります。


「意味ない」と感じてしまう落とし穴

テストで測れる成果を求めすぎる

多くの親が「成果=英語を話せること」と考えてしまいます。しかし、幼児期の英語は「耳を慣らす」「英語を楽しいと感じる」ことが重要で、すぐにテストの点数に表れるものではありません。

大人の期待と子どものペースの違い

親が焦って成果を求めすぎると、子どもがプレッシャーを感じ、英語嫌いになることも。これが「意味なかった」と思わせる原因になりがちです。


私の体験談:幼児期の英語は意味がある

私自身、学生時代に海外留学を経験し、英語で世界が広がる楽しさを体感しました。今は2人の子どもを育てながら「おうち英語」を実践しています。

例えば、寝る前の絵本を日本語と英語で読み聞かせるだけでも、子どもが自然に英語のリズムを覚えていくのを感じます。英単語を覚えた瞬間よりも、「英語が楽しい」と思えたときに力がつくのだと実感しています。


幼児期の英語を「意味あるもの」にする方法

1. 習慣に組み込む

毎日5分でもOK。歌や絵本を取り入れることで、遊び感覚で続けられます。

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2. 親も一緒に楽しむ

子どもは親の反応を敏感に感じ取ります。親が「英語苦手…」と構えてしまうと、子どもも同じように感じてしまうので、一緒に歌ったり、ゲームをしたりする姿勢が大切です。

3. 完璧を求めない

発音の正確さや文法よりも、まずは「聞き取れる」「口に出せる」ことを喜びましょう。


まとめ:幼児期の英語学習は長期的な観点で

「幼児期の英語学習は意味がない」という意見もありますが、それはやり方や期待値の問題であることが多いです。

幼児期の英語は、すぐに成果が出るものではなく「未来への土台作り」。楽しみながら続ければ、将来の大きな力につながります。

親が焦らず、子どもと一緒に英語を楽しむ姿勢こそが、何よりも意味のあることなのです。